社長メッセージ

当社は、し尿・ゴミ・下水処理場向けを主に手がけている脱臭装置のメーカーです。
10数年前、当時勤めていた脱臭装置大手メーカーが倒産した際、私は脱臭装置の開発責任者として性能と供給を保証する必要があると思い当社を創業しました。

悪臭公害のない環境を維持するのが開発者の使命

当時の日本は既に悪臭公害が減り、においに関する産業の主役は人間の生活を豊かにする空間を提供することに変わっていました。テレビCMなどでは、いい香りのする洗剤や芳香剤、アロマ、それによるヒーリング効果云々・・・という製品をよく見るようになり、普段は悪臭を気にせずにすむ環境がほぼ実現出来ていました。
悪臭公害が多発している環境にはもう戻れない。この環境を維持していくのは開発者の使命だと考えたからです。

「不快な生活を脱するためのインフラ」整備を一段落させることができた結果起きた業界の縮小

数十年前、私が脱臭技術を手掛け始めたころの世の中には、まだまだ悪臭が満ち溢れていました。しかし、人々の生活が豊かになるにつれ公害問題が叫ばれ、国を挙げて大気汚染や騒音・悪臭の防止という「不快な生活を脱するためのインフラ」整備の時代になりました。官民一体となって業界全体で取り組んだ結果、「不快な生活を脱するためのインフラ」整備を一段落させることができました。そして、需要一巡で業界規模は一気に小さくなりました。

まだまだ発展の余地のある悪臭防止技術

一方で悪臭防止技術にはまだまだ発展の余地があります。処理場からの悪臭に悩んでいる方はゼロではありません。弊社が創業してから、中空炭(※1)や電解槽式薬液洗浄法(※2)(いずれも特許取得済)といった新しい方式を世に送り出してきました。当社の技術を導入した結果、悪臭に悩まれていた地域住民さまから、採用処理場さまを通じて感謝のお気持ちを伝えて頂いたこともあります。
更にこれからの時代は、脱臭性能は充足していても、社会的なコスト負担をさらに削減できる方式の開発も必要です。

これまでの知見・経験をより活かして後世に受け継いでいくこと

社会への影響力が強く、市場がそう大きくなく、新規参入者の定着が難しい分野であるからこそ、既存の技術や知見が極めて重要な業界だと改めて思います。市場が小さくなったことで、新技術を研究する機関・企業もほとんどなくなりました。
私は悪臭公害全盛時から脱臭装置メーカーの技術研究者として、また業界団体の技術部会の委員などとして処理場の脱臭装置以外の技術研究・開発に携わってきました。一緒に研究してきた研究者たちはほとんど第一線を退きました。私が最後の生き残りの世代です。
そんな私だからこそ、これまでの知見・経験をより活かしていくことができ、改良発展させることもできると考えています。そしてそれが当社の使命だと考えています。

持続可能な社会の実現に向けて、悪臭防止技術をより発展させていく。そして、後世にそれを受け継いでいく。これが私の基本的な考え方=「芯」です。
これからも、「芯」を忘れず、脱臭技術改善・革新に対する挑戦者としての気概を肝に銘じて、一基でも多く、一年でも長く、社会に貢献できるよう精進して参ります。

株式会社一芯 代表取締役 濱口正明

会社情報

会社名 株式会社一芯
代表者 代表取締役 濱口 正明
役員構成 取締役技術部長 岡村 昌美
取締役総務部長 濱口 学
業種 脱臭装置企画・開発・製造・販売
本社所在地
(登記上の本店)
〒651−2277 兵庫県神戸市西区美賀多台7丁目3-3
三木事務所
(本社機能所在地)
〒673-0532 兵庫県三木市緑が丘町中1丁目18-2
TEL 0794-85-0835 / FAX 0794-85-0836
設立 平成19年5月
資本金 1000万円
取引銀行 三井住友銀行 西神中央支店
神戸信用金庫 西神ニュータウン支店
日新信用金庫 緑が丘支店
加入団体 公益社団法人におい・かおり環境協会
公益社団法人におい・かおり環境学会
営業品目
[脱臭装置]
生物脱臭塔 / 薬液洗浄塔(湿式酸化触媒方式) / 湿式酸化触媒型薬液洗浄・生物脱臭塔(一体型) / ISEC式薬液洗浄塔(電解槽方式) / 活性炭吸着塔(一般型・中空炭型)
[活性炭(脱臭装置の充填物として)]
各種ペレット炭 / ハニカム炭 / 破砕炭 / 球状炭 / 中空炭
  • 活性炭交換等メンテナンス及び販売
  • 各種脱臭設備のメンテナンス
  • 脱臭に関するコンサルティング