仕様、現状に合わせた提案を
いたします
し尿処理施設・下水処理場・ゴミ処理場など、悪臭対策が必要な施設に納入してまいりました。
現地調査や分析から現状の環境に適した方法があり、
お客様のご依頼に柔軟に対応できる体制をご提供いたします。
活性炭吸着法 | 薬液洗浄法 | 生物脱臭法 | |
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し尿処理施設 | ○ | ○ | ○ |
下水処理場 | ○ | ○ | ○ |
ゴミ処理場 | ○ | △ | × |
その他 | ○ | ○ | ○ |
※その他:最終処分場、化学工場、食品工場、農業集落排水地域、雨水滞水池、他
私たちの市場で現在、主に使われている脱臭方式は、生物脱臭法・薬液洗浄法・活性炭吸着法の3つの組み合わせです。
一芯は安定的な運転を前提にコスト効率の改善、省スペース化、環境負荷低減の観点から日々改良しています。
一芯独自の技術情報をご紹介します。
活性炭吸着法
活性炭吸着法は活性炭に臭気成分を吸着させる脱臭法です。
一般的に採用されている活性炭は、ヤシガラ破砕炭をそのまま、または球状・ペレット状・ハニカム状に
成形し、これに対象成分に応じた薬品を添着させ、臭気成分を吸着させます。
一芯では、各種形状に加え、酸性臭気・塩基性臭気・中性臭気又は
これらの複合臭気に対応した活性炭ラインナップを取り揃えております。
さらに一芯では、独自の商品として、
高流速低圧損条件下で使用可能な新しい製品「中空炭※」を提供しています。
中空炭とは
特許取得品。 形状の工夫により吸着スピードを向上させ、高流速低圧損の条件下で悪臭防止性能を担保することができる新しい形の活性炭です。活性炭吸着塔の一種として、中空炭吸着塔を設置し利用する方法と、既存の活性炭吸着塔の充填剤として利用する方法があります。
【特徴】
中空炭吸着塔
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- 装置のダウンサイジングによる省スペース化
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- 高流速低圧損の条件下での臭気成分衝突機会を確保することで、吸着細孔が高効率で利用できるようになります。
- 省スペースな中空炭吸着塔は、例えば、以下のような事例に最適です。
- 新設施設の脱臭装置
- 自然通風式脱臭装置
- 運転中の処理場における脱臭装置だけの更新時
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- ダウンサイジングしたことにより、脱臭ファン等に係る電力、充填剤としての活性炭の使用量の減少、装置ダウンサイジングによる使用材料(FRPなど)の減少により、イニシャルコスト、ランニングコストおよびCO2排出量の削減を実現します。
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- イニシャルコスト⇒約55%削減
- ランニングコスト⇒約48%削減
- 耐用年数20年とした際の標準年間ランニングコスト⇒約50%削減
- 年間CO2排出量⇒33.4%削減(いずれも弊社試算※)
※実際稼動中の某下水処理場のデータにて試算。
充填剤としての中空炭
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- 吸着効率を上げることにより、従来の活性炭と同量・同期間であれば多量の臭気成分を吸着することが出来、脱臭性能を担保できるため、例えば以下の事例に最適です
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- 初期設計条件より臭気量が大きくなってしまった既存活性炭吸着塔への利用
薬液洗浄法
薬液洗浄法は、臭気成分を科学的に分解し、無臭化する方法です。
多くの薬液洗浄塔は酸洗浄塔+アルカリ・次亜洗浄塔の2塔式で、
塔内充填物にプラスティック充填物を使用しています。
一芯は塔内充填物として、独自のセラミック製湿式酸化触媒を使用することにより、
酸洗浄塔を不要とする方式を提供しています。
【セラミック製湿式酸化触媒とは】
充填物に触媒効果を持たせることによって、臭気ガスと次亜塩の反応効率を飛躍的に高めます。より耐薬性の高いセラミックを利用することで、充填物の劣化を防ぎます。
【特徴】
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- 酸洗浄塔が不要。
- 従来酸洗浄塔で除去していたアンモニアの除去もアルカリ次亜洗浄塔で可能となります。
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- 活性炭への負担を軽減。
- 触媒機能により、臭気成分除去量が多くなるため、後処理の活性炭吸着塔へ行く臭気が少なくなります。このため通常運転時には活性炭吸着容量に余裕ができ、初期設計条件より多量の臭気が出た場合でも活性炭吸着容量がオーバーフローする可能性が低下します。
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- 定期メンテナンス作業が容易化。
- 一般的な薬液洗浄法は、原理的に運用中の副産物として硫黄スケールを発生し、充填物に付着します。そのため、充填物同士が効果・同一化し、空隙が少なくなります。結果として塔内での薬品あるいは臭気ガスの均一的な流れを妨げ、装置全体の性能低下の原因となり、性能低下を防ぐためには定期的なメンテナンスが必要です。
一芯の触媒は耐薬性の強いセラミックを採用しているため、充填物の劣化そのものが軽減されます。
薬液洗浄法
(ISEC方式)
ISEC方式は、湿式酸化触媒方式をベースに、海水の電気分解による次亜塩の自家生成を組み入れ改良した、
新しい形の循環的な薬液洗浄方式(サークリックシステム)です。
【ISEC方式とは】
湿式酸化触媒式薬液洗浄塔に、次亜塩生成電解槽(NaOClの自家生成装置)・イオウバスター(イオウスケール発生防止装置)を組み合わせ、NaOClを自家生成することにより、NaOCl貯留槽を不要とする新しいシステムです。
これにより、省スペース化、コストの大幅な低減はもちろん、各種薬品使用量、FRP使用量の減少、CO2排出量の減少を可能とします。
【特徴】
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- 省スペース化による更新選択肢の増加・空きスペースの有効活用が可能
- 模式図や比較表の通り、塔そのもの、貯留槽、ポンプのみならずそれに付随する配管・ダクト類が削減されることによって、従来の装置に比べて大幅な省スペース化を実現します。省スペース化により、これまでは物理的な理由で選択肢外だった、脱臭装置単独での更新工事が可能となる場合があります。
必要機器類が少ないため、設置工事が容易です。このことにより、工事期間が短縮され、工事代金が少なくてすみます。
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- コスト低減により、導入・運転が容易
- 必要機器類が少ないため、機器そのものに係るイニシャルコストが少なくてすみます。(30%以上削減・工事代含まず:弊社試算)
設置工事が簡単になり、工事日数も短くなるため、工事代金も少なくてすみます。
薬品購入量が少なくなるため、ランニングコストが削減されます。(薬品購入代70%以上削減:弊社試算)
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- 薬品使用量・機器原料のFRP使用量・CO2排出量の削減
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- 硫酸(酸洗浄塔で一般的に使用)⇒100%削減
- 苛性ソーダ(水酸化ナトリウム・アルカリ・次亜洗浄塔で使用)⇒90%以上削減
- 次亜塩素酸ナトリウム(アルカリ・次亜洗浄塔で使用)⇒99%以上削減
- FRP使用量(塔・貯留槽原料)⇒50%以上削減
- CO2排出量⇒機器部分:45%以上削減
- 通常運転に係る薬品・電気代部分:95%/年以上削減(いずれも弊社試算)
※実際稼動中の某し尿処理場のデータにて試算。
生物脱臭法
生物脱臭法は、臭気成分を微生物に分解させることによって無臭化する方法です。
一芯の生物脱臭塔は、独自形状の生物担体を用い、安定性の高い運転を可能にします。
生物脱臭法は、一般的にイオウ系臭気の脱臭性能に優れ、ランニングコストが安価だというメリットがあります。
しかし、運転開始直後に微生物を塔内に馴致させるまでが難しいこと、また、運転開始後も、生物担体が目詰まりを起こし、様々なトラブルの原因となることが他の方式に比べると比較的多いというデメリットがあります。
一芯は、立ち上げから運転中のトラブル解決までサポートします。
【特徴】
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- 独自形状の生物担体を使用。
- 菌が育成しやすく、また不要な菌の死骸などの閉塞物を流れやすくし、目詰まりを起こしづらいよう形状を工夫した担体です。
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- 現在安定稼動中の施設の活性汚泥を利用。
- 生物脱臭で最も重要なのは、立ち上げ運転時の塔内フローラの生成です。安定稼働中の塔内には、既に正常なフローラが生育していますので、種菌を投入するよりも早いスピードでの立ち上げが可能です。
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- 安定運転までの立ち上げサポート
- 生物脱臭では菌の安定的な機能発揮までに長時間かかることも珍しくありません。一芯は豊富な経験を元に安定した立ち上げが可能です。
一芯が提案する省スペースの例
<生物脱臭塔+薬液洗浄塔>
例えば、生物脱臭塔と湿式酸化触媒式薬液洗浄塔と一体型にすることで、ダクト周りの省スペース化を行うことなども可能です。
その他技術情報
その他、技術情報は下記のリンクから参照できます。